10年日記 続けるための2つの工夫

~60代。物忘れの嵐~
物忘れがひどい。どうしよう。あれをしたけどいつだったっけ。思い出せない。年齢のせいか夫婦そろって思い出せないことが増えてきた。何か対策を考えなければいけない。
ということもあり、60代は日記を書くことにした。退職してパートになったのでやや時間に余裕ができたこともあり、今までさんざん挫折してきたが、今度こそ続けたい!。やるぞー

まずは日記帳を探して何軒もまわった。ネットでも購入できるが、やはり日記帳との相性がある。大きさや紙質を確かめたい。最終的に10年日記にした。一番の目的が備忘録なので、書く欄が少なめでいいのと、病気ばかりで寿命がせいぜいあと10年かなあという考えによる。
開始は60歳になって初めてのお正月の日にした。2034年までの日記帳だ。4千円以上した。高い。しかしコスパを考えると1年400円と少しということで無理やり自分を納得させる。
問題は続けられるかである。日記を書くのは習慣だ。習慣を定着させるのは難しい。
しかも、自分はかなりの3日坊主。始めても続かなかったことは山ほどある。しかも
言い訳上手。
「何でもやってみることが大切。つまらなければやめればいい。チャレンジして偉かったなー。」
とついつい考えてしまうのである。ダメでしょう。続けなさいよ。
チャレンジが偉いと自画自賛して、ムダ金をさんざん使っていることには目を向けなかった私だけれど、もう退職して安定収入はない。さすがにコスパを考えて生活しなければと思い始めた。この4千円は無駄にしないと心に誓う。
自分なりに続ける工夫は2つ。まずは日記帳を置く場所だ。ベッドの本棚の横に日記用の棚を作成し、その下に万年筆を置いた。寝る前にベッドヘッドにもたれかかり、数行記録して寝る。これは効果的だった。

さて、どうなったかというと、現在半年以上たつがなんとか続いている。
もちろんピンチは何度もあった。書いていない日がポツポツある。転職後はとにかく寝たくてほったらかしも多く、最大2週間ほったらかした。
続けるためのもう一つの工夫。書き忘れて数日前の行動を思い出す手段はラインで日にちを呼び出し、よく連絡する人とのやり取り画面を確認して思い出す。やりかたは息子が教えてくれた。
ラインの画面の右上の時計にしっぽがついたようなマークを押すと、下の文章入力欄の右にカレンダーのようなイラストが出てくる。そこを押すと、カレンダーが現れ、やりとりした日の数字が太字になるのである。そこをタップするとやり取り画面が出てくる。これでその日のことをなんとなく思い出すことができ、だいぶん助けられた。
日記をつけて衝撃をうけたのは、昨日のことすらけっこう忘れていることである。あーこわいこわい。坂道を転げ落ちるように記憶が・・・
とにかく10年つづけるのだ。とりあえず、日記をつけていることは忘れないようにしよう。